IMG_0442

 

 

家族のお話。

 

少しだけ気持ちが落ちついてきた。

 

7月3日に、おばあちゃん(姑)を看取ることができました。

 

闘病から丸2年、よく頑張ったと思います。

 

ワタシじゃなくて、おばあちゃんが・・・

 

頑張らはった!

 

 

だんだんと、体が辛くなってきたのだろう

 

おばあちゃんは、あんなに好きだったお買い物にもでかけるコトは無くなった。

 

横になる時間が多くなった。

 

耳の遠いおじいちゃんと、ろれつの回らないおばあちゃんの

 

言葉の行き違い、

 

感情の行き違い。

 

コミュニケーションがとれなくて・・・

 

喧嘩が絶えなかった。

 

そんな矢先・・・

 

6月に入り、またもや余命宣告があった。

 

余命1ケ月。

 

前回の余命宣告のコトがあったので、

(前回は、昨年の春に余命半年と主治医より告げられました。)

 

今回は・・・半年、いや、3ケ月は大丈夫なんじゃないだろうかと・・・

 

自分たち家族は、めいめいがそのように言い聞かせていました。

 

 

6月5日の明け方、おばあちゃんが倒れ救急車で搬送されました。

 

点滴をし、一時帰宅。

 

主治医より入院を勧められたが・・・

 

自宅にいれるだけいてもらいたかったのと、

 

今、入院したらもう帰って来られないだろうという予感が

 

入院を先延ばしにさせた。

 

そんな中、自宅で看取ろうか?

 

癌の痛みを・・・

 

我慢できなくなる・・・

 

そんな状態、カツカツまで自宅で頑張ってみようと思い、

(ホスピスの面談申し込みをしたばかりでしたが・・・)

 

病院の患者相談窓口や、デイケアの担当者さんなど各所のお世話になり、

 

緩和ケア専門医の往診や、訪問看護師さんの力をかりて自宅での看取りを開始しました。

 

病院から往診の先生になったのが6月15日。

 

日に日に、食事も取れなくなっていきました。

 

 

 

最初の往診で先生からしていただいたのはこんな話でした。

 

「食事の栄養はすべて癌の栄養になってしまいます。

 

癌が元気になれば、本人が辛くなってきます。

 

癌に栄養を与えなければ、

 

脳から自家製の痛み止め、ホルモンのようなモノが出て患者の痛みを和らげ手くれます。

 

水分も誤飲してしまうと肺炎になる可能性があります。

 

これもまた、患者さんを苦しめることになってしまいます。

 

容態が急変した場合は、救急車ではなくクリニックに連絡をください。

 

24時間対応していますから。」

 

淡々と、家族を諭すように話す姿は医師ではなくて

 

お坊さんからお話を聞いているような、

 

これから、私たち家族が歩むべき道筋を説いてもらっているような・・・

 

おだやかな最期の時間への導きだったと思います。

 

 

 

おばあちゃんの好物だったえびグラタンを食べさせたのは、

 

いつだったろう?

 

ご飯が食べられなくなってから作った特性デザート・・・

 

プッチンプリンに、缶詰のモモをのせたり

 

ヨーグルトにバナナと蜂蜜を沢山かけたのとか・・・

 

おじいちゃんに盗られないようにと、食べる様子が可愛かったおばあちゃん。

 

ついにデザートも食べられなくなり・・・

 

紙おむつは、最後の最後まで嫌がっていました。

 

食べられなくなベッドで寝たきりになってからも、

 

頑なに和式のトイレでしか、用を足そうとしない。

 

最後まで「ありがとう」と感謝の気持ちは上手に

 

まわりの人間に伝えてくれたおばあちゃんは、凄いひとです。

 

言葉も・・・

 

「もうっ!」

 

しか、でなくなって・・・

 

水分も口をぬぐう程度の少量の水しかあげられなくなり・・・

 

息をひきとる数日前からは、

 

痰ががからんで辛そうで・・・

 

娘とワタシが吸引器の使い方を看護師さんから教えてもらい

 

恐る恐る吸引していた。

 

一番上手に吸引器を使えたのは、孫である娘でした。

 

吸引器の管さばきが、まるで看護師さんのようで

 

その様子を見ながら、おばあちゃんの最期の時間の中で

 

娘のたくましさにと成長に気づかせてもらった私たち親です。

 

 

 

おばあちゃんの命が、明日をも知れない中で

 

ワタシは、大切な仕事を抱えていました。

 

数ケ月前から決まっていた案件でした。

 

今までは撮影中心の仕事でしたが、今回の仕事は

 

自分の持つ撮影技術を必要とする人へ伝える講師の仕事でした。

 

おばあちゃんの介護をしながら、講習会の台本を作り

 

娘を前に講習会のリハーサル・・・

 

夜は、おばあちゃんの横で眠る。

 

準備万端、講習会は明日。

 

何があっても、ワタシは仕事へ行く。

 

パパも、娘も異論は無し。

 

母は、仕事へ行かなければならない!

 

母を、仕事へ行かさなければならない!

 

そして、訪問看護師さんたちもワタシの

 

いや、私たち家族の思いを大切にしてくれて・・・

 

ワタシの仕事の日は、おばあちゃんのサポート体制万全で迎えようとしていました。

 

 

 

そんな、大切な仕事の前日に

 

おばあちゃんは、息を引き取りました。

 

朝、息子(孫)が学校へ通う前・・・

 

おばあちゃんに「行ってきます」

 

と声をかけて玄関から出ていってから・・・

 

おばあちゃんは、おおきく一息をつき

 

徐々に呼吸の回数が少なくなり

 

とても、おだやかな表情でした。

 

 

 

 

7月3日、9時36分永眠。

 

最期まで自宅で看取ることができました。

 

 

 

先日、四十九日の法要を終えましたが

 

まだ、実感がありません。

 

 

 

 

あなたとあなたの大切な人が今日も一日笑顔で過ごせますように。

 

〜京都 二条城南 家族写真専門家 高橋貴絵写真事務所〜