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chapter.04

息子が2才の時、夫はまたもや入院。すい臓に腫瘍が出来ていた。

この時、息子は手術室へ入っていく父へ、「バイバイ パパ」と手を振った。

その時の写真は、摘出した腫瘍とすい臓の写真から退院するまでの3ヶ月間を、

「おかえりパパ」というタイトルで撮影。

何気ない日常を、自分自身の今を確認するように、タイムカードを押す様にシャッターを押す。

手術室から出てきたばかりの身体中に管を通している夫を、手術後3日で看護師と歩行訓練する夫を撮影した。

朝、娘を小学校へ送り出し息子を保育園に預け、そのまま仕事先へ向かう。そしてえ病院へ。

面会時間が終わり、バスに乗って岐路につく。

子どもを寝かせ、一人きりの長い夜のはじまり。

毎晩毎晩、安物のワイン空けパンとチーズで・・・。

 

 

夫が入院して、3ヶ月間絶食している間に、私は10kgも肥えてしまった。

女という生き物は弱いから、アルコールに依存してしまったのだろうか。

母という女は強いから、9号から13号へ我が身を成長させてしまったのだろうか。

この3ヶ月間の私達夫婦は、体型が逆転してしまう程、凄まじい時期だったのだろう。

 

 

今、このふてぶてしい身体さえも愛おしい。

18才で、自身の裸を撮影することになってからはや20年。

今、生きている自分が一番幸せで愛おしい。

そして、まわりにいる家族が愛おしい。

 

 

 

〜京都 二条城南 女性写真家 高橋貴絵写真事務所 マタニティ 家族写真専門家〜